2次補正は新体制で　仙谷氏、首相の早期退陣促す

仙谷由人官房副長官は12日、東日本大震災の復興策を盛り込む2011年度第2次補正予算の編成について「肉付けは与野党の広い枠組みで共同作業でやっていく方がいい」と述べ、菅直人首相の退陣後の新体制で本格的に作業すべきだとの認識を示した。仙台市内で記者団に語った。首相は11日に2次補正を自ら編成する意欲を示していたが、仙谷氏は早期の退陣を促した格好だ。

仙谷氏は2次補正について「復興予算だからできれば党派をこえてやった方がいい」と強調。「課題はもう相当、出ている」と指摘した。震災や東京電力福島第1原子力発電所の事故の対応を挙げたうえで「首相がしてきた骨組みや成案を提示して、課題を引き継いでいくのがいいのではないか」と語った。

これに先立ち仙谷氏は松本龍防災担当相などと同市内で政府が開いた「被災者の孤立死を防止するための有識者会議」に出席。阪神大震災の際に仮設住宅の入居後に高齢者などが孤立するケースが目立ったため、有識者や被災した地方自治体の関係者などと対応策を協議した。